«感情No.70 風にのせて»

「風にのせて」

思い出を語るばかりの日々

あの頃はね……
そう話すばかりの日々
まるで思い出にしばられているみたい

思い出は綺麗なまま私の中にあって
でも思い出ばかり見ていてもしょうがないから

そっと風にのせて
これからは少し前を見ていこうと思う

思い出は私が歩いてきた道だから
これから歩いていく私の後ろに
きっとたくさんの思い出も残るから

だから私は前を見て
今は優しい風にそっと預けていく

（記）2006/05/15

«感情No.69 今夜も»

「今夜も」

何でだろう

理由もわからず今夜も眠れない

きっと深い理由なんてないんだろうけど
でも何でだろう眠れない

体を横たえて
毎日何時間も
一体わたしは何をしてるのかな

眠りたいと体は訴えるのに
どうしてそれを許さないのか

やっぱり今夜も眠れないんだね

いつになればわたしは眠れる？

（記）2006/05/17

«感情No.68 願いという祈り»

「願いという祈り」

叶わない
そう知ってる

でも願うことを止められない

そっと願うことくらい許して
わたしはワタシに

願うことを続けるよ
止められないから

止めたくないから

叶えたいとか
叶わないとか
もう関係ないのかもね
わたしには

この願いはもうワタシの一部だから
ワタシはわたしを止めはしない

（記）2006/05/17

«感情No.67 たからもの»

「たからもの」

私のたからもの

小さな頃は
覗くと世界が輝くビー玉
拾ってきた綺麗な石

キラキラと輝く綺麗なもの
たくさん集めて小箱に入れ
眺めてドキドキしてた

今は目に見えないもの
でもキラキラしたものが
私のたからもの

見失わないように
消してしまわないように
そっと持っていこう

私のたからものは
いつだってキラキラで
いつだって笑顔をくれる

（記）2006/05/02

«感情No.66 あなたの手»

「あなたの手」

あなたの言葉を聞いてると
なんだか頑張ろうって
なんだか大丈夫だって

そんな気になるよ

いつもありがとう
背中を押してくれる
あなたの暖かな手があるから

私は前に向かって歩けるんだ

でもあなたと歩けるように
もう片方の手をとって
手を繋ぎあっていけるように

もっと頑張るからね

（記）2006/04/18

«感情No.65 夢現»

「夢現」

うとうとと夢現を彷徨い始めながら
ゆっくりと布団に身を沈める

冷え切った布団から伝わる冷気
少し現に戻りながら
うとうととした柔らかな時に身を任せる

半分以上が夢へ誘われる頃
程よいぬくもりを持ち始める空間に
一気に夢へと落ちていく

また明日ここから始まるその時まで
ゆっくり身を休ませる
現が始まるその時まで夢へと

（記）2005/12/05

«感情No.64 生きる»

「生きる」

私は生きるの

私を好きだと言ってくれる人たちのために
私が好きな人たちのために

私は今日を精一杯生きたいの


私を嫌いだと言う人のために
死を選ぶんじゃなくて

私は私が死んで悲しむ人のために
今を生きてるの

自分のために生きていきたいの

（記）2006/03/04