«自然No.33 夏の一時を»

「夏の一時を」


海風の心地よい涼しさに癒されながら
真っ暗な中に咲く火の華が
美しくて、儚くて
見惚れていれば
煙を吸い込んでしまう僕を
君が笑って見てる、僕の隣で
少し涙目になったけど
何より幸せな夏の一時

（記）2007/8/20
詩極SNS 日記に投稿

«自然No.32 舞い散る桜»

「舞い散る桜」


ちょっと寂しいけど
また来年会えるって信じてるから

そう信じて待つ日々も、きっと
いろんな素敵で溢れていくから


だから、きっとまた会おうね


そんな思いを胸にしながら
そっと葉桜になりつつある木を見上げ

季節がめぐる不思議さとその素敵さに
自然と笑みが浮かんでくる


だから、また来年会おう

（記）2007/04/03

«自然No.31 季節を感じられる喜びを»

「季節を感じられる喜びを」


忙しい日々の中
ただ忙しなく歩みを進めて

まるで自分が無機物にでもなったかのように
何も感じずただ日々を過ごしていた


ふっとそんな僕の世界の中に
淡いピンク色の花びらが飛び去って

何も感じずにはいられなくなった


そっと頭を上げて
そっと周りを見れば

散りいく桜の姿が

その生きる様に思わず見惚れ


僕は静かにまた歩き出す
今度はゆっくりと
そして季節のめぐる素敵な日々を感じながら

そんな風に歩ければ幸せだと

（記）2007/04/03

«自然No.30 日常の中の憧れ»

「日常の中の憧れ」


見上げた先にあるのは
果てしなく続いているような空で


毎日毎日飽くことなく眺めて
空の透き通るような青色も
空の深く透く闇色も

毎日毎日飽くことなく眺めて
空の刻々と変わりいく色も
空の言い表せないほどの色も

全部見ていたいと思う

どれほど眺めても飽くことはなく
どれほど眺めても満足することもない


これからも憧れ焦がれて
空を見上げて生きていく

空のすべてを見ることはできなくとも
それでも見上げているその瞬間に
一心に思いを寄せて

空へ想いを飛ばしていく

（記）2006/11/23

«自然No.29 溶け出した僕の思いを»

「溶け出した僕の思いを」


寄せては返す波間に
そっと思いを馳せながら

幾度となく繰り返すそれに
思わず駆け寄りたくて
思わず手を伸ばしたくて

そっと足を踏み出した


寄せては返す波間に
そっと思いと共に立ちながら

なぜか涙がこぼれだし

僕の思いが海に溶けていく様子を
海へと溶け出すそれを眺めながら

波の音色に耳を傾けて
ただ静に佇んで

塩辛いその味に笑いながら


今この時が愛しいとそう思えたんだ

（記）2006/10/05
Feel the windに投稿

«自然No.28 静かな海に»

「静かな海に」


夜の海の静けさが好き
でも静かな中に響く波音がもっと好き

暗い暗い夜でも
星の明かりや月の光が
優しく舞い降りてきて

優しく包み込んでくれるようで

ほっと落ち着いて
ゆっくりと時が流れて

少しずつ近づいてくる波間に
時が経つのを見ながら

小さく響く波音を消してしまわないように
そっと私もその中に加わって

静けさの中にある音色に耳を澄ませ
私も小さく喉を震わせて

優しくて安らかな時に身をひたしていく

（記）2006/08/25
（訂）2006/09/14

«自然No.27 キラキラ»

「キラキラ」


はじまりの鐘が
今しずかに鳴り出した

その音色に応えるように
鳥たちも鳴きはじめ
草木もささやきはじめ

キラキラとした一日が
今日も訪れたことに感謝して

僕もそっとその音色に入る

たくさんの音色がとけ合って
それぞれに色を添えて
すべてが輝き出すよう

ほら君の音色も・・・

（記）2006/05/04