«感情No.29 生 -sei-»

「生　-sei-」


漂うように　ふらふらと歩いていた
人の波にのまれてしまわないように
ただ一人彷徨っていた

足の向くままに進む
ふらふら　ふわふわ
右へ　左へと

足は動いているのに
目や耳は動いていない
そんな私
今どこを歩いているんだろう

ふと五感が戻る
私は溢れる音や光　それから・・・
五感すべてで感じるものの多さに
だた圧倒され　佇むしかなかった

でも　そのとき
私の頬をつたう一筋の涙
そのあたたかな水を確かに感じていた

（記）2005/06/29
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«感情No.28 夢の在り処»

「夢の在り処」


どこまでも行けると思ってた
どこまでも追いかけていけると思ってた
でも　いつの間にか
そう思えなくなってた

いつまでも　持っていられるなんて
いつまでも　向かっていけるなんて

今はそんな夢のようなこと願えない

挫折　悲しみ　痛み・・・
いろんなことを知ったから
だから　ずっと描いてゆける夢なんてない
そう思った

でも　幼い頃のように純粋に信じることはできないけど
いろんな夢を描けたらいいって　今は思える
どんな形になっても　どんな終末を迎えても

その夢を追いかけていったことは残るから
どんな想いをしても　残るものはあるから

私の中に生きていくから

だから　私は夢を描くことをやめないって
そう決めた

どんな小さな夢でも
どんな大きな夢でも
持って歩いていこうって決めた

だから　もう悩まない
だから　もう放さない
夢を描くことを・・・

たとえ叶わない夢でも　ずっと持っていこうって
そう決めたから

（記）2005/06/27
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«感情No.27 大切な日々を»

「大切な日々を」


昨日より　今日を大切にしたい

昨日の出来事も大切
楽しかったこと　悲しかったこと
いろんな想いがあった
でも　それは“あった”こと
もう過去のこと

過去にとらわれないで
今日をみて　今日を見失わないで歩きたい

今日を懸命に歩けば　きっと
明日へつながっていくから

明日が今日になるまで　そして明日が今日になるから

だから　今日を大切にしたい
そして　今日が昨日になったら
大切に胸にしまって　歩いていこう
今日をみながら　歩いていこう

そんな大切な日々を築いていければいいな

（記）2005/06/24
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«感情No.25 まどろみの中で»

「まどろみの中で」


朝　目覚めると
雨の気配につつまれた
シンとした部屋中に広がる
雨の音色

僕はベッドから起きるのをやめて
雨の音色に聞き入った

目を閉じて
静かな部屋に雨の音色だけ
僕はまるで　空気に溶け込んだように
静かな時間に体を委ねていた

しばらくすると
君が僕を呼び戻す
今まで溶け合っていた時間に境界線ができる

僕は仕方なく　遅い朝食をとる
どんなに溶け込んでも
君は僕を呼び戻す

だから　安心して溶け込んでいけるのかもしれない

君は満足そうに僕を見ながら
昼食のことを聞いてくる

そんな日は　なんだか気分がいいから
君にどこか行こうかと言う

（記）2005/06/17
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«感情No.25 声»

「声」


わたしの声が届きますか？


誰にも会わない
そんな日は　声を出すこともなく過ぎていく

そんな時
まるでわたしは声を失ってしまったような
不思議な感覚に支配される

咄嗟に声がでない気がしてしまう

そして
あなたに会ったとき
あなたに挨拶したとき
ちゃんと声が届くのか不安になる
でも　すぐにあなたから返事がかえってくるから
わたしは安堵する

ちゃんとわたしの声
あなたに届いている・・・

そして　不安になっていた気持ちが
するすると　溶け出していく

あなたには何気ない日常のやりとり
でも　わたしはあなたに救われる
わたしの声を聞きとって　応えてくれるあなたに・・・

（記）2005/06/15
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«感情No.24 どう過ごそうかな»

「どう過ごそうかな」


一日中　家に閉じこもって
誰にも会わない日
なんだか自分ひとりだけ
取り残されたように感じる

でも　この孤独と隣合わせの時間が
わりと好き
何も考えず　何も感じない時間
ただ流れる時間に身を任せ
漂っている感じが　好き

ずっと続くと嫌だけど
全くないのも嫌だと思う

たまには　自分を甘やかしてもいいかと思う

外に行くのも楽しい
でも楽しいばかりでもないから
たまには　ひとりの時間を満喫したい

一日をどう過ごすか
自分次第
限りあるものだから
大切にしていこう・・・

（記）2005/06/15
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«感情No.23 永遠より変化を»

「永遠より変化を」


幼い頃は信じていた
永遠があると・・・

嫌なこともあるけど
生きていく事は楽しい　幸せだと
それは　ずっと続いていくと思っていた

でも　生きることを拒否してしまいたくなる
そんな痛みもあると知った

永遠に変わらないものは　ないと感じた

でも　痛みを感じられることに感謝することもある
生きていることを実感できるから
そして　生きていることに感謝できるから

永遠に変わらないもの
幼い頃には信じていたもの
そして　憧れていた・・・

でも今は　変化していくことに魅力を感じている
永遠に同じものよりも・・・

変わっていく強さを
変化を受け止める強さを
もっていきたい

（記）2005/06/14
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