«恋愛No.158 雷の夜、ドキドキする夜»

「雷の夜、ドキドキする夜」

雷鳴が響き渡る夜
その音を聞きながら
どきどきしていた

雷光が煌く、そして雷鳴

その繰り返し
私は放心したように眺め
窓を見つめていた

雷光が煌く、そして着信音
それから雷鳴

繰り返しの世界に違和感
私ははっとして
携帯に手を伸ばす

彼からのメール
さっきまでのどきどきとは違う
ドキドキが鳴り響く

雷鳴も雷光も、もう私に届かない
届くのは彼からの温かい言葉だけ
REの数さえ愛しくなって
シンっとした窓の外にも気づかない

胸のドキドキは鳴り止まないまま

（記）2009/05/13

«恋愛No.157 両思いになれたのに»

「両思いになれたのに」

片想いの時には
こんなに両想いが苦しいなんて
そんなこと想像もしてなかった

ただ楽しくて、ただ笑って
そんな日々を過ごせるって思ってた

でも片想いの頃よりも
なんだかもっと複雑で濁った感情が
そっと押し寄せる日があって

片想いの頃がよかった、なんて
あの頃には思いもしなかったことを思う

そんな寂しいこと思わせないで欲しいのに

（記）2007/08/25

«恋愛No.156 寂しがり屋の私と意地っ張りな彼»

「寂しがり屋の私と意地っ張りな彼」

楽しい時間はすぐ過ぎて
もうお別れの時間になって

さっきまで笑顔でいられたのに
私の笑顔は引っ込んで
代わりに泣き顔になった

そんな私を見て
あなたは何故だか笑ってて

寂しがり屋の私を
そっと抱きしめてくれて
でもあなたの顔が見えなくなった

私が寂しいねって言ったら
あなたは何も言わなかったけど

ぎゅっと引き寄せられた

あなたの腕の中から出たら
意地っ張りなあなたに
私は笑顔を見せるから

また楽しい時間をふたりで過ごそうね

（記）2007/08/08

«恋愛No.155 朱に染まった日»

「朱に染まった日」

愛してほしいのは
あなたにだけ抱く想いなのに

どうして私を見てくれないのかな

そんな片思いの日々にピリオド
実は、密やかに愛してくれていたあなた
その慎ましやかな想いに

思わず赤面する私

想っていてくれてありがとう
私もあなたを想ってたの

そう伝えればあなたも赤くなって

それでも二人、笑顔が咲いて

（記）2007/08/24

«恋愛No.154 初恋の君»

「初恋の君」

初恋の君に会えたあの瞬間
どきり、と胸の奥でひとつ

そして君の声に
また、ひとつ

君の笑顔に
くるくる変わる表情に

僕はそのたびに
ひとつふたつと高鳴る胸に
少し息が苦しくて

君の話を聞くことだけで
もう精一杯だった

初恋の君に会えたあの瞬間
あの時からまた
僕の胸の音は響いていった

今も響くその音を
そっと抑えて
僕は静かに君を見つめる

（記）2008/08/21
Feel the windに投稿

«恋愛No.153 ふたりで感じる幸せ»

「ふたりで感じる幸せ」

私が笑うと
あなたも笑顔

あなたが笑うと
私も笑顔

ふたり一緒に笑顔になって
ふたり一緒に楽しくなって

ふたり一緒がいいね、って

ふたり一緒に言い出して
思わず吹き出すのも、一緒

（記）2007/08/08

«恋愛No.152 光り»

「光り」

忘れようと
この気持ちに終わりを

そう思えば思うほどに
あなたへの この気持ちが鈍く光り
私の中から消えずにいて

だから、やめたの
光らなくなる日がくるまで
そっと、そおっととっておく
そう、決めたの

そんな私の背中を月が
静かにぼんやり照らしてた

（記）2008/06/06