«自然No.22 冬の知らせ»

「冬の知らせ」


冬の訪れを告げるものは
僕にとって息

いつの間にか白くなって
だんだん白さを増して
自分の息吹を感じて
確に訪れた冬を感じる

今年も息の色付く季節がきて
僕は何気なくそれをみて
いつの間にか景色にとけこむそれを
眺めながら僕の側にきた冬を感じる

今年はいつから色付く？
また暫くよろしく

（記）2005/11/14

«自然No.21 優しい寒さ»

「優しい寒さ」


雨あがり　今は冬
店から出ると途端に寒さを感じる
空気の冷たさを思い出す

そして
そうだった今は冬なのだと思い出す

店内のあたたかさで身をほぐして
あたたかすぎるソコは季節をも忘れさせてしまった

でも外の空気と触れ合ううちに
今という時を思い出し
そしてまた歩いていけると思った

身も凍るほどの寒さ
感覚を削いでいくほどの寒さ
いろんな寒さはあるが
今日この日の寒さは私に優しい
そう感じられた

（記）2005/08/24

«自然No.20 なみだあめ»

「なみだあめ」


ふる ふる ふる
なみだあめ

ふる ふる ふる
だいちへと

ふる ふる ふる
そんなにないてどうしたの？

ふりやまないよ
なみだあめ

だいちがすべてうけとめて
いつしかやんだよ
なみだあめ

僕のほほにもあめがふる
僕のなみだあめ
どこへふる？

（記）2005/10/05
（訂）2005/11/10

«自然No.19 いつかを信じる»

「いつかを信じる」


たかい たかい　ビルに上る
たかい たかい　ビルだから

たかい たかい　空も少しは近付いた？

手を伸ばし 空を見上げ
やっぱり空には届かない手を握る

空を見上げ 町を見下ろす
握った手に風を感じた

開いた手には何も無かったけど
確に風を掴んだと信じた

いつか空に届く日を信じるように

（記）2005/10/02

«自然No.18 一緒»

「一緒」


海のあお
空のあお

同じあおなのに
少しちがう

ひとつに溶け合いそう
でも　まっすぐ線を引いたみたい

なんだか不思議で
いくら眺めていても飽きない

そして　だんだん赤く染まって
暗い色を映し出す

でも　やっぱり海も空も同じ色を宿す
でも　溶け合ったりしない
ふたつは別　でも一緒

そんな様子を見ていたら
わたしはなぜだか　あなたの顔を思い出した
今から会いに行ってみようかな

（記）2005/06/19
（訂）2005/11/10

«自然No.17 ゆうびんやさん»

「ゆうびんやさん」


風ははこぶ

それはタンポポの綿毛
それは葉っぱ
それは雪

それは風が届けてくれる
すてきな手紙

（記）高校時代

«自然No.16 メダカ»

「メダカ」


ちいさな　ちいさな水槽で
ちいさな　ちいさなメダカが泳ぐ

私にはちいさすぎる水槽も
ちいさなメダカには
おおきいかな？

でも　やっぱりちいさく思うかな？

私はメダカをよく見るけれど
メダカは私が見えてるかしら

ちいさな　ちいさなメダカには
どんな私に見えるかな？

ちいさな　ちいさなメダカ
メダカよりはおおきな私

（記）2005/09/30
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