«自然No.8 分かつもの»

「分かつもの」


知らない道
海沿いの道

暗い道

そんな道を走っていた

海を
暗い空と海を見ていた

空と海は一色になっていた
でも、空と海を分けるものがあった

それは、人のつくった光だった

（記）高校時代
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«自然No.7 強風»

「強風」


ゴー　ゴー
風の音がする
ゴー　ゴー
こわがる人もいるけれど

私は好きだ

ゴー　ゴー
風がここにいるよって
いっている気がするから

（記）高校時代
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«自然No.6 雨の音»

「雨の音」


ザー　ザー
シト　シト

雨の音

人によって聞こえ方がちがう

ザー　ザー
シト　シト

あなたの雨の音は
どんな音ですか？

（記）高校時代
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«自然No.5 いっしょに歩いていく»

「いっしょに歩いていく」


雨が降っていた

雨がやむまで待つことにした
雨をじーっと見つめていた

雨がやむのを待っていたはずなのに
雨が降っているのが
うれしかった

雨が降っているのが
たのしかった

雨が好きだと感じていた

濡れていってしまおうと
足を一歩前に出す
途端に私の体に雨が降り注ぐ

冷たくて気持ちが良かった
雨を肌で感じることができた
そして、やっぱり雨が好きだと感じた

そして、私は雨とともに歩いて帰ることにした

（記）高校時代
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«自然No.4 星々»

「星々」


手が届きそうで、でも届かなくて
目の前にあるのに、こんなにも遠い
その距離を思い知るたびに
何故だろう
胸の辺りが痛みはじめる

いつか届くだろうか

今は遠いと感じているけど
きっといつか届くと信じて
今はひとり歩みを進める

いつか届ける思いを背負って

（記）2004/12/13
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«自然No.3 貴方の音色でつつまれる»

「貴方の音色でつつまれる」


今日は、雨。
窓の外からその気配が伝わってくる。
でも、いつかは止んでしまう。
そう考えると、何だか少し切ない。
恵みの雨、優しい雨。
もうしばらく降り続いて、優しい気配を感じさせて。

明日には止んでしまうとしても
今の私にはとても優しく響いてくる気配。
明日には元気になるから、もう少し包んでいて。
その音色で―――

（記）2004/12/12
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«自然No.2 あふれる音色»

「あふれる音色」


さらさら　さらさら
しゃらら　しゃらら
風の音

きらきら　きらら
きらら　きらきらら
木漏れ日の音


私のまわりの音色たち
耳を澄ませば　遠くから

山や川　
木々や草花

どこからともなく聴こえくる


私のまわりや遠くの音色

昨日も今日も明日も
過去から未来へ　流れていく

私は今日も明日へ続く時の中で
音色を楽しみながら歩きゆく

きらきら　きらら　きらきらら

（記）2005/05/16
（訂）2006/07/19
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